Story これからの時代になぜコーチング学習が不可欠なのか?【前編】

この記事は、2024年1月10日開催した「はぐくむコーチングの真髄#1 〜これからの時代になぜコーチング学習が不可欠なのか?〜」を元に執筆しております。

・コーチング学習に興味のある方
・はぐくむコーチングスクールの受講を検討している方

はぜひご覧下さい。

2020年頃からコーチングの第二次ブームと言えるような時代が到来し、今や一度は「コーチング」という言葉を聴いたことがある方も多いのではないかと思います。

書店へ行けば関連書籍は何冊も陳列され、ビジネスや教育現場でも「教える→コーチング的アプローチ」へシフトした関わり方が潮流になっています。

コーチングが日本にやってきたのは1990年代の頃からと言われていますが、コロナになってから、ぐぐっとコーチングの認知度が高まり、学ぶ方が増えてきたように感じています。

コーチングが話題になってきたことで、いろんなコーチングの捉え方や、概念、流派的なものが乱立しており、それらがひとまとめに”コーチング”という言葉として存在しているので、同じ”コーチング”でも実態は全く異なるというのがコーチング業界の現状です。

そこで、はぐくむコーチングの真髄シリーズでは、はぐくむコーチングの第一人者である株式会社はぐくむ代表の小寺と、はぐくむコーチングスクールの講師である平山が、時代観、教育観、コーチング論、コミュニケーション論について複数回に渡り対談をすることで、はぐくむコーチングの真髄へと迫っていきます。

本記事では、
・これからの時代にコーチング学習が不可欠な理由
・はぐくむコーチングで大切にしている世界観
についてをお伝えすることで、コーチングの意義を知り、自分にあったコーチング選びの一助となれば幸いです。

そもそも、コーチングとは?

教科書的な定義では、クライアントの目標達成を支援するものとされていますが、はぐくむでは、関わる方の実現したい未来をサポートするための手法だと考えています。

目標達成と表現するのか、実現したい未来と表現するのか。
ここに微細な言葉の違いがあり、この違いこそがクライアントさんとのやりとりのニュアンスや方向性を大きく変えていくものだと思っています。

わたしたちが目標達成という機械的な質感よりも、実現したい未来と表現しているのは、その人が本当に願っていることや、本当は願っていたこと、その人が本来もって生まれた素敵な才能をベースにしながら、より豊かに生きていくことをコミュニケーションを通じて支援していくプロセスを大切にしているからです。

なぜ、今、コーチングが盛り上がってきているのか?

それは時代の変貌期、トランジションの真っ只中だからだと思っています。

時代は常に変化していますが、新型コロナウイルスの流行をきっかけに、日本だけでなく世界中で、私たちが慣れ親しんでいたライフスタイルやワークスタイルが大きく変わり始めました。

これまでの当たり前が当たり前ではなくなり、自分たちのそれまでのやり方やあり方が再考を余儀なくされる中で、自分を深く見つめる機会としてコーチングの需要が高まってきているのだと思います。

トランジション❶ 脱、常識主義的パラダイム

従来、日本ではいい高校やいい大学に進学すれば、いい会社に就職できて、いい人生を過ごせると信じている人が多かったように思います。

また、受験においては浪人せずに合格することや、就職活動においては就職浪人せずに早期に就職することが優秀さの証だと考えられ、多くの人たちが最速最短で人生のステージを進めていくことを大事にしてきました。

社会人になれば、知名度の高い企業に就職することが将来安泰で、キャリアや年収といったステータスを積み上げていくことが人生の成功や豊かさだと考える人も多くいるように感じます。

しかし、そうした考え方やパラダイムが少しずつ揺らぎ始めている時代の中で、「自分にとっての幸せや豊かさとは何だろうか?」「本当に自分が行きたい人生とはどんな人生だろうか?」と、周りの”常識”や、世間のテンプレートな生き方ではなく、自分らしい生き方について思いをめぐらす人たちが増えてきているように感じます。

例えば、学生の中には留年や休学をして自分のやりたいことに挑戦したり、起業活動やアーティスト活動をする人たちも増えてきています。
また社会人においても、副業や複業、二拠点や多拠点生活をしながら働くスタイルも認知されるようになりました。

いろんな選択が可能な時代になってきているからこそ、自分はその中でどういう風に生きていきたいのか、少しずつ興味関心を持つ人達が増えてきたのだと思っています。

トランジション❷ 脱、前例主義

従来の日本では、周りの人々や先輩たちの行動を見て、前に倣うという前例主義的な生き方をする方が多かったように思います。

それに伴い、学校教育においては、社会やみんなの正解を効率よく学んでいくことが、良き教育であり、良き学習スタイルとされてきました。「1+1=2」など、答えがあるものに対して愚直に暗記をしていくスタイルです。

しかし、これからの時代においては、答えの無い問いの方が大半です。

そうした時代においては、社会や周りが示す正解を追い求めるのではなく、自分自身の興味関心や理想を実現するために、自分自身が解いていきたい問いを探究する学び方や生き方が重要となってくるのです。

ただ、「どう生きるのか」「どう生きたいのか」これに対する答えは、1+1=2のように簡単に答えられるものではありません。

また、いつ解いても同じ答えになる類の問いではなく、人生の経験や積み重ねによっては変動する問いであるとも思っています。

だからこそ、自分が何者で、自分の幸せは何であるのかを問い続け、しっかりと自分の言葉や態度で示していくことがこれからの時代に必要なのです。

そして、そんな時代だからこそ、どういう人生を生きたいのか、どんなことを願っているのか、どんなことに困っていたり、どんなことに恐れや課題を感じているのか、こういったことを深く聴き、共に寄り添う人生のパートナーとしてのコーチの存在が求められてくるのです。

後編に続く

お知らせ

コーチング学習に興味のある方
はぐくむコーチングスクールへ興味のある方へ

はぐくむコーチングの真髄 #2 開催決定!

【あなたは、じぶんの時間を生きていますか?】

「人間はひとりひとりがそれぞれのじぶんの時間をもっている。そしてこの時間は、本当にじぶんのものである間だけ、生きた時間でいられるのだよ。」

これはミヒャエル・エンデ著の児童文学『モモ』の一節です。

ビジネスパーソンであれ、学生であれ、現代を生きるわたしたちは、ともすると忙しさの中で”誰かの時間”を知らず知らずに生きていることがあるのかもしれません。

本イベントでは、小説モモが伝えてくれている、人間観や教育観を読み解きながら、知らず知らずのうちに生きてしまっている他人時間から、彩りのある自分時間を生きる上で大切な事柄を探求していきます。

はぐくむコーチング#1よりさらなる真髄を探究できる時間になること間違いなしです!

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はぐくむコーチングの真髄 #1 対談動画

今回の「はぐくむコーチングの真髄 #1〜これからの時代になぜコーチング学習が不可欠なのか?〜」の対談動画を希望する方に向けてアーカイブ動画を提供しております。

はぐくむコーチングの第一人者である小寺の教育観、コーチング論について触れてみたい方は、当日の対談動画をぜひご覧になってみて下さい。

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