艱難辛苦
汝を玉にす

Update 2022.10.19

話した人

田島 聡士(たじ)
小寺 毅(たけ)
平山 裕三(ぐっち)
星屋 あやめ(あやめ)

たじ

この言葉は苦しいこととか、辛いことに対する捉え方なのかなと思ってて。僕はストイックに頑張ってる人、タフな人が好きなんですよね。僕自信も突っ走るのが好きで、たけさんに「加減を知らない」って言われたりもするんですが(笑)。苦しくても、この先にいい未来があるんじゃないかと信じてやっていくっていう考え方が好きですね。

たけ

たじにとっては艱難辛苦ってのは頑張るってことね。頑張って限界突破していくための応援みたいな感じ?

たじ

そういう側面もあるのかなって受け取ってますね。苦しいこととか、辛いことも磨いていったら器が広くなったり、自分の内面が磨かれるんじゃないかなと。

たけ

うんうん、そうだね。僕もその自分の内面が磨かれるってのは、やっぱこの「艱難辛苦、汝を玉にす」のところですごく大事な部分だなって思ってる。内面磨きだよね。だから玉になれるかなれないか、みたいな後半の部分と繋がってくるかなと思う。

ぐっち

僕もはぐくむ人生を通じて、本当にそうだなって痛感している言葉なので思い入れがあるんですけど。それこそたけさんと2人でやってた冬の時代って、めちゃくちゃ艱難辛苦で。この言葉自体は知ってたし分かっちゃいるけど、いやいや苦しいことまじで嫌なんだよなって、僕は抵抗してた(笑)。

たけ

そうですね。だから実体験が伴って実感している言葉だよね。日々の日常の中で、実体験を伴ってこの言葉と対峙してきたよね。あの渦中に「艱難辛苦、汝を玉にす」だから、今最高ですね!成長できるよね!とかハッピーな雰囲気で分かち合えなかったもんね。いやいや、わかるけど辛いっすって感じだったよね(笑)。

ぐっち

お、艱難辛苦きたよ〜!と言える雰囲気は全くなかった(笑)。

たけ

ほんとこの言葉は渦中では見失っちゃうっていうか、入ってくる心の余地がないよね。でもその渦中から視界が晴れてくるころには、やっぱりこの艱難辛苦が、自分を玉にしてくれるっていうか、玉にしていくことに繋がるんだっていう感覚は持ちやすくなってくるよね。

ぐっち

そうですね。その渦中でも、苦しさや辛さを感じる気持ちから離れられる心の強さを持てると、その側面を見出せるかもしれないなと思ってて。僕が苦しかった時にもう苦しいですっていうのをたけさんに話したら、「その苦しみの中にいるから、苦しく感じるんだよ」っていう話をされて。「その苦しんでる自分がいることを受け止める外の自分が育っていくと、その苦しさから離れられるようになってくるよ」みたいなこと言われて。いや、なんとなくわかりますが、めちゃめちゃ苦しくて、そこから離れられないんですけどっていう(笑)。

たけ

苦しんだり、あたふたして、もがいてる自分を客観的に捉えられるもう一人の自分が養われてくると余白ができるからね。そういう意味で言うと、艱難辛苦的な出来事を複数回体験として繰り返していくと、渦中においても艱難辛苦、汝を玉にすだなってやっぱ思えると思う。

たじ

器が広がっていくイメージはありますよね。今までは受け止められなかったことを受容できるようになっていく感じ。僕自身も前より焦ることが減った。

たけ

修羅場を潜っていくと慣れてくるよね。とはいえ、1人で艱難辛苦に立ち向かってくのって結構大変じゃん?その渦中にいる時は慣れてないとパニックになっちゃうし、慌てちゃうから余計に抜け出せなくなることもある。そういう時に重要なのは、寄り添ってくれる人がいるってことかもしれないね。一緒にいて、共に戦ってくれる存在がいると突破

ぐっち

そういう意味では同じ艱難辛苦を味わっていると、関係性とか絆っていうものもより磨かれるというか、自分だけでなく、その人との関係性もより良い方向になっていくなと思いますね。

たけ

まさにそれが戦友だね。苦楽を共にしたね。

たじ

確かにキーワードだけ見ると、孤独に立ち向かってる感じがしないでもない。そこに関わってくれる人がいるっていうのがはぐくむ的にもすごい大事な要素だと思う。

あやめ

艱難辛苦って関係性の中で起こるもので、玉にするのもまた関係性によって玉になっていく。

ぐっち

艱難辛苦があると語れるものが多くなって、引き出しが増える。そういう話って武勇伝とはまた違って、聞いたら楽しいし、学びも多い。苦しいことや、大変なことに出会った時に、人の真価が現れるから勉強になる。

たけ

艱難辛苦をくぐり抜けるから、自分が生き証人としてドラマを語ることができる。くぐり抜けられるよってことを渦中の人にも伝えたいよね。あと、苦楽をともにできるメンバーがいるってことも大切だよね。個人としても器は大きくなると思うけど、チーム全体として玉になれたらきっと強いよね。

西洋では「逆境は人をかしこくする」とも言われるそうですが、葛藤を歓迎するということは、はぐくむの大きな指針の一つです。まだ見ぬ社会を描き、実践していくのは簡単なことではありませんが、新しいことに困難はつきものです。葛藤と戯れ、困難と遊べるくらい俯瞰した自分を常に持っていたいと思います。

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日々の仕事や読書、毎日の朝礼から言葉を見つけ、育みながら更新し続けています。